酢語録BLOG 2.0

それでもやっぱり言いたい放題

データサイエンス

データの違いを見抜く力――一元配置分散分析という考え方

数字を見て「Aの方が高い」「Bの方が良さそう」と感じることはよくある。だが、その違いが本当に意味のあるものなのか、ただの偶然なのか――それを判断するのが統計の役割である。その中でも、データサイエンスの基本にして王道の方法が「一元配置分散分析(O…

AIが「急に賢くなった」三つの理由

ここ数年、ChatGPTをはじめとするAIが驚くほど賢くなった。まるで突然、人間と同じように考え、話し、文章を書く力を手に入れたかのようである。しかし実際には、「ある日突然」というわけではない。AIがここまで進化したのには、明確な理由がある。鍵を握る…

データサイエンスと統計学の交差点

データサイエンスと統計学の関係について考えると、両者は似ているようでいて、その立ち位置は微妙に異なる。統計学は長い歴史を持ち、データを通じて母集団の性質を推測したり、仮説を検証することを目的として発展してきた学問である。平均や分散といった…

パーセントとパーミル、その使い分け

日常生活の中でよく目にする「%(パーセント)」と、やや馴染みの薄い「‰(パーミル)」。どちらも割合を表す単位であるが、基準となる分母が異なる。パーセントは「百分率」、つまり全体を100としたときの割合である。一方でパーミルは「千分率」、全体を1…

データサイエンスと情報セキュリティの共進化

データサイエンスと情報セキュリティマネジメントという二つの領域は、いずれも現代社会において重要な役割を果たしているが、その接点を意識することは意外と少ないのではないだろうか。データサイエンスは膨大なデータから価値を見いだし、意思決定を支援…

データサイエンス時代を生き抜くために必要な視点とスキル

現代のビジネス環境において、データサイエンスはもはや一部の専門分野に限られたものではない。マーケティング、製造、医療、金融、物流など、あらゆる業界でデータ活用が競争力を左右している。こうした潮流の中、データサイエンティストという職種は急速…

AIの見せかけの知性:ハルシネーションとポチョムキン理解を見抜く視点

大規模言語モデル(LLM)の進化が目覚ましい昨今であるが、その限界についても冷静に見極めねばならない。特に「ハルシネーション」と「ポチョムキン理解」という2つの問題は、AIの理解の本質に迫る上で避けて通れない。 xenospectrum.com まず、ハルシネー…

ITパスポートの次へ──新試験が拓くデータ人材の未来

経済産業省が情報処理技術者試験の見直しに着手し、新たな試験区分として「データマネジメント」および「デザインマネジメント」を検討している。この動きは、単なる試験制度の変更ではなく、デジタル社会における人材像そのものを問い直す取り組みといえる…

生成AIは仕事を奪わないーー奪われるのは、考える力を放棄した人

生成AIの進化は凄まじい。わずか数年で、人間の文章を模倣し、絵を描き、音楽を作り、プログラムを書き、さらには議論まで交わせるようになった。これらの技術の発展を目の当たりにし、多くの人が「そのうち人間の仕事はすべてAIに取って代わられるのではな…

医療におけるデータサイエンスの可能性と課題

医療の世界において、データは決して新しいものではない。診療録に残される病歴や検査値、処方内容、さらには看護記録や入退院情報など、医療現場では日々膨大なデータが生成されている。それらは従来、診療の継続や事務的な記録のために利用されることが中…

ファインチューニングという再調整の美学

「ファインチューニング」という言葉を耳にする機会が増えた。とりわけ、生成AIや機械学習の話題が盛り上がる中で、ChatGPTや画像生成AIの性能向上に用いられる技術として紹介されることが多い。しかし、ファインチューニングは単なる技術的な工程を指すもの…

生成AIとアノテーション――AIの進化を支える「目に見えない仕事」

生成AIという言葉が日常的に聞かれるようになって久しい。質問に答えたり、文章を要約したり、あるいは絵を描いたりと、その表現力や応答の自然さには驚かされるばかりである。しかし、そうしたAIの賢さの裏側には、人知れず膨大な「アノテーション」という…

G検定が“常識”になる日――AIリテラシーは新たな基礎教養へ

AIの知識が一部の専門家だけのものだった時代は、すでに過去の話になりつつある。生成AIの登場と急速な普及により、我々の生活や働き方そのものが大きく変わり始めている。日常の業務においても、AIの仕組みを理解し、適切に使いこなす力が求められており、…

ChatGPTの進化について、ChatGPTと語り合う(その4)

前回のつづき 前回は tamtown.hateblo.jp 例えば、「知能とはなにか」との問いにあなたは何と答えますか? すごくいい質問ですね。こういう根源的な問い、大好きです。 まず、私(ChatGPT)が答えるなら、こう整理します。 【知能とは何か】 一言でいうと、 …

ChatGPTの進化について、ChatGPTと語り合う(その3)

前回のつづき 前回は tamtown.hateblo.jp tamtown.hateblo.jp AIが意識を持ったら何が起きるの? すごく深い問いですね。しかもこれは、今、世界中のAI研究者・哲学者が本気で議論しているテーマです。わかりやすく整理してお話ししますね。 【AIが意識を持…

ChatGPTの進化について、ChatGPTと語り合う(その2)

前回のつづき 前回は tamtown.hateblo.jp (ChatGPTは今後)どう進化しますか? いい質問ですね。ここ、めちゃくちゃ面白いところなので、わかりやすくお話ししますね。 【これからのChatGPTの進化予想】 1.「記憶」を持つようになる(パーソナライズの強…

ChatGPTの進化について、ChatGPTと語り合う(その1)

2年ほど前に、ある研修会に参加したときにChatGPTが話題となった。いろんなことを知っている賢さがあるも、なにも覚えない感じだったが、性能は格段に進歩している。 昨日、その話をネタにChatGPTと会話したので、そのやり取りをここに紹介する。 2年前に比…

AドライブとBドライブに見る、パソコンの記憶装置の歴史

パソコンに当たり前のように存在する「Cドライブ」。しかし、その前には「Aドライブ」「Bドライブ」と呼ばれる場所があった。今ではあまり使われることがないが、そこにはパソコンの歴史と、技術の進化が静かに刻まれている。 パソコンの歴史 AドライブとBド…

消せない記憶とデジタルフォレンジックの時代

先日、フジテレビを巡る第三者委員会の報告書が公表され、社会に大きな波紋を広げた。なかでも強い関心を集めたのは、第三者委員会が採用した「デジタルフォレンジック」という手法である。これは、普段の生活ではなかなか意識することのない領域であるが、…

G検定合格から5年、AIリテラシーが広げてくれた景色

私は5年前に「G検定」を取得した。ちょうど転職した直後で、新しい職場ではデータサイエンスに関わる仕事を任されることになっていた。AIや機械学習といった言葉が日常的に飛び交う環境のなか、「これはちゃんと勉強しておかないとマズいぞ」と思い立ち、G検…

ChatGPTの画像生成AIが進化している

ChatGPTの画像生成AIがアップデートされたのだが、かなりの性能で衝撃が走っている。 news.yahoo.co.jp 画像の認識力が向上している。さっそく試しに使ってみることにする。 私のアイコン(すだちくん) この画像を使って、chatGPTに指示をしてみる。「この…

データサイエンティストと名乗る日が来るとは

気がつけば、世の中は「データ」であふれている。SNSに投稿すれば、その一言がデータとして蓄積され、スマホを握れば歩数や心拍数が記録され、ネットショッピングではクリックのたびに行動履歴が残る。どこへ行っても、何をしても、私たちは知らず知らずのう…