酢語録BLOG 2.0

それでもやっぱり言いたい放題

気づけば六月、雨の気配とともに

少しの間、ブログをお休みしていた。特に何かあったわけではない。ただ、気づけば日々が仕事に追われ、朝起きては出勤し、夜遅くに帰宅するだけの繰り返しになっていた。意識していたわけでもないのに、手が自然とパソコンから遠ざかり、言葉を紡ぐ余裕もなくなっていた。

 

仕事が立て込んでいた、というのが正確なところだ。あれもやらねば、これも早めに片付けておかねば、という思考に脳内を占拠されると、人はだんだんと余白を失っていく。空を見上げることも減り、日付を気にかけることもないまま、一週間、一ヶ月が過ぎていく。気がつけば6月。なんとなく、あの独特の湿気が空気の隅に漂いはじめている。そろそろ梅雨入りかもしれない。

 

季節が移ろうことに気づかずにいると、自分の感覚まで鈍ってしまうように思う。たとえば、窓を開けたときの風の匂いや、朝の空の明るさの違い。忙しさの中にいると、そういう微細な変化に反応する心のアンテナが折れてしまう気がする。

 

だからこそ、こうしてふと足を止めて「もう6月なんだな」と思うことには意味があるのだろう。過ぎてしまった日々を悔やむより、これから訪れる雨の季節に、どんな心持ちで向き合うかを考えたい。雨が嫌いなわけではない。雨音には落ち着きがあるし、街が少し静かになるのも悪くない。傘をさして歩くときの足音や、濡れたアスファルトの匂いも、どこか懐かしくて好きだ。

 

ただ、やはり気分は少し沈みがちになる。そんなときは、季節に合わせて暮らし方を少しだけ変えてみようと思う。たとえばお気に入りの雨傘を買ってみるとか、新しいお茶を淹れてみるとか。変化に自分の側から近づいてみるのも、悪くない。

 

日々の忙しさはこれからも続くだろう。だが、その中でもほんの少し、心の余白を取り戻す時間を大切にしたい。たとえ短くても、こんなふうに言葉を綴るひとときを。そうしてまた、季節と歩調を合わせながら、自分のペースで進んでいけたらと思う。