酢語録BLOG 2.0

それでもやっぱり言いたい放題

素直に謝れる人が、最終的に信頼を得る人になる

人間は、誰しも間違える。これは逃れようのない真実である。どれほど慎重に行動していても、誤解や判断ミス、伝達ミスなどは起こる。そして問題は、その「間違いそのもの」よりも、「そのあとどうふるまうか」にある。

 

「ごめんなさい」と素直に言える人は、それだけで信頼を集める。不思議なものだが、失敗した人に対して「謝られたこと」で、逆に好感を持つことさえある。なぜか。それは、その人が自分の過ちを認め、責任を引き受けようとする誠意を示しているからだろう。謝るという行為は、単なる言葉ではない。相手への敬意、自分の未熟さを認める姿勢、そして関係性を大切にしたいという意思表示でもある。

 

逆に、間違いをしても謝らない人、言い訳ばかりする人、あるいは責任を他者に押しつける人に対しては、どこかで心を閉ざしてしまう。仮にその場では波風が立たなくても、時間が経つと信頼はじわじわと失われていく。仕事でもプライベートでも、何となく「もうこの人には本音を言わないでおこう」「深入りはやめておこう」といった感情が生まれてしまうのである。

 

私がこれまで出会った中で「信頼できる」と感じた人たちは、総じて「よく謝る人」だった。もちろん、それは必要以上に頭を下げるという意味ではない。むしろ、自分の言動に責任を持ち、必要な場面できちんと謝ることができる、そんな人たちである。特に立場が上の人や、年齢が離れた人が自然に謝る姿を見ると、私は心を動かされる。謝罪は、自分が弱くなることではない。むしろ、「信頼を得るための強さ」なのである。

 

謝ることは、訓練がいる。なぜなら人は、自分が悪くないと思いたい生き物だからである。自分ばかりが責められるのは理不尽だと思うし、場合によっては相手にも非があると思うこともある。だが、それでも「まずは自分に非があったかもしれない」と考えて謝れるかどうか。そこが、人間関係の分かれ目になる。

 

謝ることで、自分の評価が下がることはない。むしろ、それによって「この人は信頼できる」と思ってもらえる可能性が高まる。実際、ミスをしてもすぐに素直に謝り、次に生かす姿勢を見せる人は、職場でもチームでも重宝される。完璧な人間よりも、誠実な人間の方が、長い目で見て強いのである。

 

自分が間違いをしたとき、しっかりと謝れる大人でありたい。謝ることを恥ずかしがらず、むしろ誇りを持ってできる人間でありたい。そうした姿勢が、他者との関係を築き、自分自身の人生をも豊かにしてくれる。信頼される人とは、失敗しない人ではなく、失敗から逃げず、誠実に向き合える人なのである。