酢語録BLOG 2.0

それでもやっぱり言いたい放題

ネガティブ思考と脳疲労

「ネガティブな性格を直したい」と相談を受けることがある。

「どうして自分はこんなにネガティブなんだろう」「もっとポジティブに生きたいのに、すぐに悪い方向に考えてしまう」。そんなふうに、自分の性格を変えたいと悩んでいる人は多い。でも、そもそもネガティブ思考って「性格」ではなく、実は「脳の状態」によるものだ。だから、無理にポジティブになろうとするよりも、まずは脳のコンディションを整えることが先決になる。


人間の脳は、常に「危険を察知するセンサー」を持っている。原始時代なら、「この道を進んだら獣に襲われるかもしれない」といったリスクを予測することが、生き残るために必要だった。現代では獣に襲われる心配はほとんどないが、脳の仕組みは変わらず、「危ないかもしれない」「失敗したらどうしよう」といった不安を感じやすい。

 

脳が疲れていると、この「危険センサー」が過剰に働くようになる。脳の中には「扁桃体」という部分があり、ストレスや疲労がたまるとここが興奮状態になりやすい。その結果、ちょっとしたことでも「これはヤバい」「もうダメかも」と思うようになってしまう。だから、ネガティブになりやすいのは、性格の問題ではなく、脳が疲れているサインかもしれない。

 

「ポジティブになりたい」と思うなら、無理に考え方を変えようとするよりも、まずは脳を休ませることが大切だ。寝不足が続いたり、ずっと気を張っていたりすると、脳は休む暇がなくなり、ネガティブな考えが増えやすくなる。

 

特に、現代人は「休むのが苦手」な人が多い。スマホを手放せなかったり、常に仕事や勉強のことを考えていたり、休日も予定を詰め込みすぎたり…。けれど、心や体が疲れたときに必要なのは、頑張ることではなく「ちゃんと休むこと」だ。

 

質の良い睡眠をとること、ボーッとする時間を作ること、好きなことをして気分転換すること。それだけでも、脳の負担はかなり軽くなる。そうすると、いつの間にかネガティブ思考も和らいでくる。


「自分はダメな人間だ」と思ってしまうと、余計にネガティブ思考のループにはまってしまう。でも、そもそもネガティブになるのは、脳が「ちょっと休ませてくれ」とSOSを出しているだけ。だったら、自分を責める必要はないし、むしろ「そろそろ休んだほうがいいな」と気づけることのほうが大事だ。

 

気持ちが落ち込みがちなときは、無理に元気を出そうとせず、「ちょっと疲れてるのかも」と考えて、意識的に休息をとってみる。そうすれば、自然と気持ちも前向きになってくるものだ。

 

「ネガティブな自分を変えなきゃ」と焦るよりも、まずはゆっくり休むこと。意外と、それがいちばんの解決策だったりする。

 

 


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