今日から3月。カレンダーを見ながら「もう3月か」と時の流れの早さに驚く。ついこの間、新年を迎えたばかりのような気がしていたのに、気づけば冬が終わろうとしている。とはいえ、朝晩の冷え込みはまだ厳しく、コートが手放せるのはもう少し先になりそうだ。それでも、日中の陽射しが柔らかくなり、道端ではふと梅や菜の花が咲いているのを見かけると、「春が近づいているんだな」と実感する。

3月1日には、さまざまな出来事や思い出が詰まっている。たとえば、多くの高校では卒業式が行われる。卒業式といえば、別れの寂しさと新しいスタートへの期待が入り混じる、なんとも言えない空気がある。友達と最後の写真を撮る生徒たち、先生と感謝の言葉を交わす姿、涙をこらえながら校門をくぐるその姿は、いつ見ても心に響く。かつて自分が卒業したときのことを思い出しながら、「彼らにはこれからどんな未来が待っているのだろう」とつい想像してしまう。卒業式の日の空気や、式の最中に流れる定番の合唱曲など、何年経っても記憶に残るものだ。
3月1日は、春を感じさせる行事が多いだけでなく、新しいスタートを切るタイミングでもある。企業では新年度の準備が始まり、学校では次の学年へ向けた締めくくりの時期。街を歩くと、新生活の準備をしている人たちの姿も増えてくる。引っ越しの荷物を運ぶトラック、スーツ姿で研修に向かう若者、文房具売り場で新しいノートを選ぶ学生――3月は「何かが変わる」ことを感じさせる季節だ。
個人的に、3月1日は「新しいことを始めたくなる日」でもある。寒さが和らぎ、春の気配が漂い始めると、気持ちが前向きになる。過去にもこの時期、「今年こそ○○を始めよう」と思ったことが何度かあった。たとえば、運動を始めようと決意したり、これまで後回しにしていたことに手をつけたり。もちろん、すべてが長続きしたわけではない。でも、それでも「やってみよう」と思った瞬間の気持ちは、なんとなく大切にしたいものだ。
3月は変化の多い季節だ。卒業や転勤、引っ越しなど、人生の節目を迎える人も多い。別れがあり、新しい出会いがあり、環境ががらりと変わることも少なくない。でも、そんな変化こそが春の魅力でもある。大きなことをしなくても、例えばいつもと違う道を歩いてみるとか、新しいカフェに入ってみるとか、小さな変化を楽しむだけでも、新しい気分になれる。毎日の中に、ほんの少しの新しさを取り入れるだけで、春の訪れをより感じられるかもしれない。
今年の3月はどんな変化が訪れるのだろう。何かを終え、新しく始める人もいれば、ゆっくりと次の準備をする人もいるだろう。それぞれのペースで、この季節を楽しみながら、新しい3月を迎えたい。春はもう、すぐそこまで来ている。

